キヤノンは、CAD/GIS(地理情報システム)やポスター出力などの用途向けに、最大A0ノビ用紙サイズ(36インチ幅)対応の大判プリンタ「imagePROGRAF iPF720」を4月下旬より発売する。

同製品は同社のCAD/GIS分野向けプリンタファミリーの中で最上位機種にあたる。80GBのHDDを搭載し、複数の印刷ジョブを効率的にハンドリングすることが可能なほか、複数枚プリント時などのトータルスループットの向上など、生産性と信頼性を大幅に強化している。

「imagePROGRAF iPF720」。7月上旬のファームウェアアップデートでセキュリティ機能に対応予定

インクは普通紙での黒濃度をアップさせる顔料マットブラックインク、ムラのない光沢を実現する染料ブラックインク、染料シアン/マゼンタ/イエローインクの5色構成。染料系インクには耐光・耐ガス性に優れたものが使用され、顔料マットブラックインクと染料カラーインクが重なる場合に、にじみを防止するリアクティブテクノロジーも採用している。さらに超高密度プリントヘッド技術「FINE」により、各色2列ずつ配した1200dpiのノズル列を装備。高速イメージプロセッサ「L-COA(エルコア)」と合わせ、最小4pl(ピコリットル)の極小インク滴を吐出し、A0サイズで「普通紙」「はやいモード」において約55秒の高精細・高速印刷が可能だという。

対応OSはWindows 2000/XP/Server2003/Vista、Mac OS X v10.2.8~10.4.x。CADアプリケーション用のページ記述言語「HP-GL/2」「HP RTL」にも対応する。価格は79万8,000円(税別)。