FPGAベンダ米Xilinxの日本法人であるザイリンクスは10日、同社のFPGA「Spartan-3A DSP」向けの開発キットとして、「XtremeDSPビデオスタータキット」「XtremeDSPスタータキット」「MicroBlazeプロセッサ開発キット」の3点を発表した。
XtremeDSPビデオスタータキットは、低コストかつ高性能なビデオ処理を必要とするビデオアプリケーションに向けた開発プラットフォーム。同キットはビデオフレームバッファコントローラ (VFBC)、ビデオインタフェースをサポートするハードウェアインタフェースを始めとしたビデオIP、3つのリファレンスデザイン(ビデオ用フレームバッファ、DVIパススルー、カメラ用フレームバッフ)、XtremeDSP開発ツール、エンベデッドプロセッシング開発ツールおよびビデオドーターカードつきのSpartan-3A DSP FPGA開発ボードなどを提供している。
Xtreme DSPスタータキットは、低コストと低消費電力に加えてDSP性能を要求するアプリケーションを開発するためのソリューション。同キットは、「Spartan-3A DSP 1800A」を対象とした開発ツールで、ビデオプロセッシングアルゴリズムのためのVGAポート、イーサネット 10/100/1000 PHYおよびリモートコンソールとの通信を行うためのRS-232ポートが装備されている。
MicroBlaze プロセッサ開発キットはSpartan-3A DSP FPGA開発ボードと、Eclipseベースのソフトウェア開発キット(SDK)とデザインツール「ISE WebPACK」を含む、Platform Studioエンベデッドデザインツールを始めとしたハードウェアと開発ツールのセットを提供している。MicroBlazeプロセッサと組み合わせて使用できるオプションのメモリ管理ユニットを用いることにより、仮想メモリとソフトウェアアプリケーションの開発を簡易化する仮想メモリおよびメモリ保護機能をフルに利用することが可能となる。
なお、価格はXtremeDSPビデオスタータキットが1,595ドル、XtremeDSPスタータキットとMicroBlaze プロセッサ開発キットがともに595ドルを予定しているが、現在は特別価格としてそれぞれ495ドル、395ドルで提供されている。