Texas Instruments(TI)は10日、デジタル家電やオーディオ製品向けにデジタルオーディオプロセッサファミリ「TAS3308」を発表した。すでに量産を開始しており、単価は1万個受注時で5.60ドルとなっている。
同製品は、48ビットDSPコアと100dBのダイナミックレンジ(DNR)を持つステレオのシングルエンドA/Dコンバータ、10入力のアナログマルチプレクサ、105dBのDNRを持つ6つのパルス幅変調(PWM)出力チャネルを内蔵している。同社のPWMパワーステージ製品と組み合わせることにより、フルデジタルオーディオシステムを構築することが可能となる。
また、同社独自のドラッグ・アンド・ドロップ型の直感的な操作性を備えたソフトウェア開発環境「PurePath Studio」を用いることで、機器メーカーは開発にかかるコストをハードウェアとソフトウェアの両面で最小限に抑えつつ、最終製品をすばやく市場に投入することができるとしている。