NECエレクトロニクスは10日、USB2.0機能を1チップ上に集積した32ビットフラッシュメモリ内蔵マイコン(オールフラッシュマイコン)12品種を製品化したことを発表した。即日サンプル出荷を開始、11月からの量産を予定しており、2010年3月には12品種合計で月産100万個の生産を見込む。
同製品は、同社の32ビットCPUコア「V850ES」を搭載したフラッシュマイコン上にUSB2.0のコントローラ機能を集積したマイコン。12品種のうち4品種は、ホスト機器に向けたホストコントローラおよび周辺機器に向けたファンクションコントローラの2種類の機能を1チップに集積しており、USBチップを外付けすることなくUSB接続が可能なシステムを構築することができるようになっている。
また、動作周波数を従来のV850ESコア比で約1.5倍高速となる48MHzにしたことにより、98MIPSの性能を実現している。さらに、モータ制御タイマ、リアルタイムカウンタなどの周辺機能を新たに内蔵しているほか、USBシステムを構築する各種ドライバソフトが提供されている。