米Sun Microsystemsと富士通は4月9日(米国時間)、UltraSPARC T2 Plusを搭載したサーバ新製品「SPARC Enterprise T5140」「同T5240」を発表した。
UltraSPARC T2 Plusは、従来のUltraSPARC T2をマルチプロセッサ対応に拡張したCMTプロセッサである。それぞれ8つのスレッドを同時実行可能な8つのコアを搭載し、1チップあたり最大で64のスレッドの同時実行が可能だ。従来のT1と比較して浮動小数点演算やネットワーク機能などが大幅に強化されており、Webサーバ統合やアプリケーションサーバといった用途だけでなく、仮想化や技術演算、金融トランザクションなど、より強力なパフォーマンスを発揮することが可能となった。
SPARC Enterprise T5140/T5240はデュアルソケット対応でUltraSPARC T2 Plusを1システムあたり最大2つまで搭載でき、サーバ1台あたり最大128スレッドの同時実行が可能である。Sunによれば競合のx86システムとの比較で16~32倍のシステム密度を実現するという。
1UのラックサーバであるT5140は最大搭載可能メモリが64GBで、コンパクトさが優先されているのに対し、2UのラックサーバのT5240は最大128GBの搭載メモリ、16のドライブスロットなど、より大規模な環境をカバーする。価格はT5140が1万4995ドルから、T5240が1万7995ドルからとなっている。対応OSはSolaris 10。