米McAfeeは3日(現地時間)、ラスベガスで開催された大規模な全社イベント「Greening Kickoff」において、環境負荷削減プロジェクトの成果を発表した。

同社の年頭販売会議にあわせて実施された同プロジェクトは、飛行機移動以外の二酸化炭素排出量を16%削減するほか、イベント開催で発生する1,865メートルトンの二酸化炭素排出量を森林再生プロジェクトへの支援で相殺するというもの。計測は、気候変動や持続可能性に関する世界的な主導組織ICF Internationalが科学的に行い、2008年はじめにラスベガスのMGM Grandにおいて開催され、4日間で1,800人が参加したMcAfeeの全社イベントの環境負荷と二酸化炭素排出量が算出された。これにより、McAfeeは環境に配慮したイベント企画の実施が生みだす環境的な節減、およびイベント開催がもたらす影響を測定し、相殺することで、イベントの二酸化炭素排出を無化できたとしている。

具体的な二酸化炭素排出削減量は、参加者の宿泊のルームシェアにより25メートルトン、ホテルのタオル、シーツの再利用プログラムへの参加により3.2メートルトン、5万6,357ガロン(約21万3,330リットル)の水を節約、個人によるタクシー移動に代わって空港、イベント会場へシャトルバスを用意することで0.5メートルトン、ペットボトル水をなくして水道のみにすることで0.5メートルトンとなっている。

また、イベント全体の二酸化炭素排出量は約1,856メートルトンで、イベント出席者1人当たり1.03メートルトンとされ、イベントの二酸化炭素排出量の90%はイベント会場への往復の飛行機移動によるものとされている。また、飛行機移動を除くイベントの二酸化炭素排出量の残り10%の内訳は、食料(35%)、ホテルの部屋(33%)、アメニティ(19%)、施設のハイドロフルオロカーボン(HFC)の使用(5%)、固形廃棄物(4%)、イベントのカンファレンスセンター(3%)となっている。

この1,856メートルトンの二酸化炭素排出量を相殺するために、二酸化炭素削減や相殺の第一人者、Carbonfund.orgと協力し、ルイジアナの沖積層低地に自生する広葉樹を再生し、400種のほ乳類、鳥類、は虫類、魚類を保護しつつ二酸化炭素の排出を抑える1,100エーカー規模のプロジェクト、Carbonfund.orgのテンソー川流域森林再生プロジェクトを支援した。