KDDIは8日、多様な人材の活用、女性社員の活躍の推進、育児/介護支援などによるワークライフバランス環境の整備、障害者の雇用促進など、各種ダイバーシティ施策を強化するために、人事部内に「ダイバーシティ推進室」を4月1日付けで設置するとともに、同推進室の取り組みの一環として、障害者の雇用促進を目的とした新会社「KDDIチャレンジド」を14日に設立すると発表した。

新会社の設立により、KDDIは各々の障害者の状況に配慮した安定的な労働環境を提供しながら、同時に生きがいと働きがいのある職業生活の場を創出し、雇用機会の拡大を図るのが狙い。また、新会社は2008年10月をめどに、障害者雇用促進法に定める「特例子会社」の認定を申請する予定だという。

新会社は、KDDIの100%持ち株会社となり、資本金は8,000万円。業務内容は、KDDIから受託するリサイクルのための「携帯電話端末分解業務」「総務業務」などを主な事業とするほか、社員の健康増進/維持を目的とした「マッサージルーム」の開設を2008年8月に予定している。また、障害者の採用人数は2008年度は20名程度、2009年度には職域の拡大などにより、約2倍の雇用規模を目指す。