米Appleは4月8日 (現地時間)、ビデオメディアの資産管理とワークフローを自動化するソフトウエアソリューション「Final Cut Server」の出荷開始を発表した。米国でのApple Store価格は、1サーバ/ 10クライアントが999ドル、1サーバ/ クライアント無制限が1,999ドルとなっている。
Final Cut Serverでは自動的にメディアカタログが作成され、ユーザー指定のフォーマットで素早くブラウジングできるように、サムネイルやポスターフレーム、低解像クリップなどが生成される。キーワードおよびIPTC、XMP、XMLメタデータを組み合わせた柔軟性の高い検索が可能で、複数のディスクやSANボリュームにも対応する。MacおよびPCのクライアントからコンテンツの検索、プレビュー、再生、注釈付け、承認などを行える。
2人から複数の国に拠点を置くニュース組織まで、異なったサイズのワークグループに対応できるのもFinal Cut Serverの特徴の1つだ。必要に応じて制作パイプラインが最適化される。コンフィギュラブルなイベントベースのレスポンスモデルによって、作業ステータスやメディアの変更をトラックし、レビューや承認の通知および各種タスクが自動化される。全てがシンプルなメニュー選択を通じて完了する。またFinal Cut Studioとの連携で、ワークフローのシームレスに拡張できる。デジタル・エンコーディング/ 圧縮ツールの「Compressor 3」を搭載し、DVD、テレビ番組、インターネット配信、Apple TV、iPod、携帯電話などに適した多様な形式への変換・配布をサポートする。
Final Cut Serverのシステム要件は、PowerPC G5 (1.8GHz以上)、Intel Core Duo/ Core 2 Duo/ Xeonプロセッサ搭載のMac。OSがMac OS X v10.5以降となっている。Macクライアントは、PowerPC G4(1.25GHz以上)、PowerPC G5、Intel Core Duo/ Core 2 Duo/ Xeonプロセッサで、Mac OS X v10.4.11以降。PCクライアントは、Windows XP (SP2)またはWindows Vista。いずれもQuartz Extremeグラフィックスカードが必要となる。