埼玉県警本庄署は8日、メールアドレスを詐称して携帯電話やPCにメールを送信する「なりすましメール」を使って元同級生を脅迫した疑いで、埼玉県本庄市の16歳の男子高校生を脅迫の疑いで逮捕した。なりすましメールの利用は学校現場でも多発しており、大きな問題となっている。
本庄署によれば、逮捕された男子高校生は2007年10月中旬から11月中旬にかけ8回にわたり、出身中学が同じだった本庄市の16歳の女子高校生に「暴行する」という内容のメールを送信。そのメールを送信する際に使った手口が、なりすましメールだった。
なりすましメールは一般にPC上で専用ソフトを使い、送信元アドレスを偽装して送信される。メールのヘッダ情報から送信元アドレスの信頼性を判断できることもあるが、携帯電話ではヘッダ情報を表示できないものが多い。この問題を利用して迷惑メール業者が送信することによる被害が相次いでいる。最近は高校など、学校教育の現場での被害が拡大。本庄署によれば、逮捕された男子高校生はなりすましメールを送ることができる携帯サイトを通じて同メールを送ったという。