日本IBMは8日、中小規模システムに向けたブレードサーバのエントリモデルとして、「IBM BladeCenter HS12」および「IBM BladeCenter JS12」の2機種を発表した。価格は9万9,750円から。5月12日より順次出荷が開始される。
IBM BladeCenter HS12は、x86アーキテクチャ採用ブレードサーバのエントリモデル。シャーシは「IBM BladeCenter S/E/H」に対応し、プロセッサとしてはCeleron、Core2 Duo、Xeonに対応する。また、電源やHDDはすべて二重化されているほか、サーバの電源を入れたまま内蔵HDDを交換できるホットスワップ機能を備えており、システムの運用や管理コストを最小限に抑える設計になっている。
一方のIBM BladeCenter JS12は、Powerアーキテクチャ採用ブレードサーバのエントリモデル。対応シャーシは「BladeCenter H/T/E/HT/S」で、動作周波数3.8GHzのデュアルコアPOWER6プロセッサを搭載している。Powerアーキテクチャの仮想化機能を提供する「PowerVM Edition」を活用することで、1ブレードあたり最大20個のLPAR(仮想区画)を設定できるほか、システムを再起動せずに2つの筺体間でLPARを移動できる仮想化機能「ライブ・パーティション・モビリティ(Live Partition Mobility)」を利用することが可能だ。
2製品ともにIBMシステム製品の統合管理ソフトウェア「IBM Director」ファミリに対応、異なるOSで稼働するサーバの一元的な管理が可能だ。また、システムの使用電力の管理を可能にする「IBM Director Active Energy Manager」も利用できるため、ハードウェアとソフトウェアの両面から、システムの省エネルギー化を実現できる。