NECエレクトロニクスは8日、デジタル家電などのホスト機器とプリンタなどの周辺機器の両方に用いることが可能なコントローラLSI「μPD720150」のサンプル出荷を開始したことを発表した。サンプル価格は1,000円/個、量産規模としては、2008年8月より月産50万個が計画されている。
同製品は、ホスト機器および周辺機器それぞれの通信制御機能を1チップ上に集積したホストペリフェラルコントローラLSI。レジスタ設定のみで、ホストと周辺の使い分けが可能となっており、USB接続を行うポート2本をホスト1機能、ホスト2機能、ホスト1機能とペリフェラル1機能の2機能、およびペリフェラル1機能の4パターンを使い分けることが可能である。
また、各種CPUに合わせたタイミングのモード切り替えを行う16ビットの汎用CPUバスインタフェースを内蔵。これにより、従来はタイミング調節に必要であった外付け回路を不要としている。
さらに、USB未使用時のクロック完全停止、外部イベントでのクロック停止状態からの自動復旧、などの技術により、待機時の低消費電力化を実現しているほか、回路内に電源電圧を3.3Vから1.5Vへ減圧するレギュレータを内蔵している。これにより、外部に追加部品を付けることなく回路内の電源電圧を1.5Vとし、動作時の消費電力低減を実現している。