Freescale Semiconductorは、同社の8ビットマイクロコントローラ「S08SG」ファミリを拡充し、自動車のボディおよびシャシーアプリケーション向けにサンプル出荷を開始したことを発表した。

新たに提供されるのは、「S08SG16」および「S08SG32」の2製品。ボディ制御モジュール、LIN、ノード、ミラーモジュール、ウィンドウ操作、バッテリ管理システム、冷暖房制御、暖房シートモジュールなどに柔軟なソリューションを提供する。

2製品ともに最大40MHzで動作し、16KBまたは32KBのフラッシュメモリを搭載する。また、オンチップのシリアル通信インタフェース(SCI)により、LINシステムの開発を簡素化することが可能だ。SCIモジュールは、外部のタイマチャネルを使用せずにLINブレークの検出や同期を実行することができる。

さらに、高い集積度により、開発コストの削減やボード面積の削減ができるほか、外部クロックソースなどのペリフェラル・ボード・コンポーネントが不要となるためシステムレベル品質を強化することが可能だ。このほか、低電圧検出(LVI)回路、電圧レギュレータ、I/Oマルチプレクサ、ウォッチドッグ回路、およびA/Dコンバータの機能が搭載されている。

加えて、システムの稼働中に中断することなくデバッグやエミュレーションを行うことができるオンチップのバックグラウンド・デバッグ・モード(BDM)機能を備えている。

なお、同ファミリには、マイコンの性能と機能を評価するためのプラットフォームとして、デモンストレーションボード「DEMO9S08SG32AUTO」が提供されるほか、各アプリケーション向けにマイコンの活用を支援する統合開発環境「CodeWarrior Development Studio for Microcontrollers v6.1」も利用することができる。