米IBMは4月2日 (現地時間)、System iとSystem pを1つの製品ラインにまとめた「IBM Power Systems」を発表した。
Power Systemsのサーバは、POWER6プロセッサを採用、1つのシステムに最大80の仮想パーティションを構築できる仮想化技術「PowerVM」、電力管理技術「POWER6 EnergyScale」をサポートする。1つのサーバシステムでi (旧名i5/OS)、UNIX、Linuxアプリケーションに対応し、アプリケーションの選択肢の幅が広がる一方で、製品ラインの統合により価格体系が明確になる。また電力コストや管理コストの削減にもつながる。IBMは「既存のSystem i顧客は、過去20年にわたって頼りにしてきたiアプリケーションとOSを使いながら、ミッションクリティカルなアプリケーションを、コスト効果の高いブレードを含む新Systemsに移行することで簡単にパフォーマンスと電力効率を向上させられる」とアピールする。
Power Systems初の製品は、中小ビジネス向けとなる「i Edition Express for BladeCenter S」「IBM Power 520 Express」「Power 550 Express」など。i対応ブレードシステムのi Edition Expressは、非ブレードに比べて同じ処理容量を半分のコストで実現する。520/ 550 Expressには、i、AIX、Linuxの3つのエディションが用意されている。