ソフィアシステムズは2日、Intel「Atom」プロセッサを搭載した、Mobile Internet Devices(MID)/携帯情報端末向け開発プラットフォーム「PEARTREE」を開発したことを発表した。2008年第2四半期中の販売を予定している。

MID/携帯情報端末向け開発プラットフォーム「PEARTREE」(画面はタッチパネルになっている)

同プラットフォームはAtomのほか、Intelのシステムコントロールハブ「Poulsbo」(コードネーム)を搭載している。OSとしては、「Microsoft Windows Vista」ならびに「Linux」に対応。両OSへの対応のために、Board Support Package(BSP)をオプションで提供する予定としている。

また、Wi-FiならびにW-SIMのモジュールを搭載しているほか、3G/GSMモジュールをMini Cardインタフェースへの挿入することで、3Gにも対応することができる。さらに、5.0型WSVGA/TFT、1セグTVモジュール、カメラモジュール、SSD(4GB)を搭載し、Bluetooth、USB2.0 HOST/CLIENTをサポートしている。

モジュールを利用するためのソフトウェア、ミドルウェア、ドライバ類も併せて提供されるほか、開発やデバッグに活用できる拡張ボードの提供が予定されている。同拡張ボードには、LAN、USB HOST、GPS、HDD(40GB)、デバッグのためのインタフェース、ハードウェア拡張用コネクタなどが備えられる。

同社では、PEARTREEを"端末の開発評価用"にくくるのではなく、UMPC/MID/携帯情報端末上で動作するアプリケーション、ソフトウェアやミドルウェアなどの開発・評価、ユーザーインタフェースなどの研究・開発、携帯情報端末向けの新しいビジネスモデルの構築やフィールド検証、エンタープライズ向けの携帯端末を前提としたシステム開発や検証、そしてそれらの実証評価など幅広い用途での使用を想定している。

なお、同社代表取締役社長である原島克美氏は、同プラットフォームのリリースについて、「Intelベースのモバイルインターネット機器を検討している顧客はPEARTREEにより、早期の市場投入ができると期待している。今後は、PEARTREEを用いた製品開発やこの市場への参入ハードルを低くさせることができるだろう」と語っている。