Actelは、低消費電力FPGA「IGLOO PLUS」ファミリを発表した。同ファミリにはシステムゲート数が3万の「AGLP030」、同6万の「AGLP060」、同12万5,000の「AGLP125」の3製品がラインナップされている。
IGLOO PLUSは、フラッシュベースのFPGAであり、SRAMベースを用いた競合FPGAに比べスタティック電力は1/5以下に抑えることが可能だ。
また、独立したシュミットトリガ入力やホットスワッピングを搭載している。シュミットトリガ入力により、回路内でノイズ耐性が大きく、キーボードやタッチパッドなどの入力デバイスから入ってくる低速の入力信号を安全に認識することが可能となる。一方、ホットスワップ機能を搭載したことで、作動中に直接、システムへの接続が可能となる。そのため、大容量のストレージモジュールやヒューマン・インタフェース・コントローラなど、システムへの接続、切断をリアルタイムで行うことの多い携帯機器に有効となる。
さらに、4つのI/Oバンクにより、1.2V、1.5V、1.8V、2.5V、3.3VのI/O規格間でコストとスペース効果の高いレベルシフティングならびに電圧インタフェース変換をサポートするほか、独自のFlash*Freeze技術を採用している。Flash*Freeze技術は、電圧、I/O、あるいはクロックをシステムレベルで切らなくても、I/Oおよびクロックマネジメントを通じて、パワーマネジメントを行う技術。これにより、SRAMおよびレジスタのコンテンツを保存しつつ、消費電力が最小5μWの低消費電力モードから簡単にモードを切り替えることが可能となる。
ActelのSenior Vice President of Worldwide SalesであるJay Legenhausen氏 |
なお、IGLOO PLUSでは、Flash*Freezeバスホールドをサポートしており、Flash*FreezeモードでもユーザーはI/Oの状態を"オン"にすることが可能だ。
このほか、IGLOO PLUSでは、従来のIGLOO製品に比べ、I/Oの数を最大64%増加させている。これについて、同社Senior Vice President of Worldwide SalesのJay Legenhausen氏は、「I/Oの数を増やしたことにより、携帯機器に対して最適なソリューションを提供できるようになった」と語る。
IGLOO PLUSの価格は1.95ドルから、としており、5月からのサンプル出荷と、2008年第3四半期からの量産出荷をそれぞれ予定している。