伸びる才能を育てるために

2008年3月30日、立教大学池袋キャンバスにおいて、「2009国際生物学オリンピック・2010国際化学オリンピック開催に向けて 国際科学オリンピック日本開催シンポジウム」が「伸びる才能を育てよう!」をテーマに開催された。

"国際科学オリンピック"は、世界中の中等教育課程にある生徒を対象にした科学技術に関する国際的なコンテストであり、「知のオリンピック」とも呼ばれている。

主な目的は、コンテストを通してすべての国の科学的才能を持つ子供を見出し、その才能を伸ばすチャンスを与える、その才能を伸ばす、国際交流・国際理解を深めることなどを目的に参加各国の持ち回りで開催される。

競われる科目は「数学」「物理」「化学」「情報」「生物学」の5つで、2009年7月12日から19日にかけて、国際生物学オリンピックが茨城県つくば市で開催されるほか、2010年7月19日から28日にかけて、国際化学オリンピックが東京都内で開催されることが決まっている。

今回のシンポジウムはこれらの開催に先駆けて、国際科学オリンピックの概要と、日本開催に向けた準備状況の報告、過去の国際大会参加者達によるパネルディスカッションなどが行われた。

パネルディスカッションの風景(右の3人が過去の国際科学オリンピックの参加者)

また、文部大臣および科学技術庁長官の経験を持ち、現在は科学技術館館長である有馬朗人氏と、理化学研究所理事長でノーベル化学賞受賞者である野依良治氏が特別講演を行った。