米eMarketerは、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)向け広告市場の今後の展開などの調査レポート「Social Network Marketing: Ad Spending & Usage」を発表した。

同レポートによれば、昨年中に米国内でSNSを利用した人は、インターネットユーザー全体の37%を占め、その割合は今後3年で5割を超えると予測。それに伴って、SNS広告市場も急速に伸び、2006年の約3億5,000万ドルの売上から、今年はその4.5倍となる約15億6,000万USドルまで市場拡大が見られるという。また、2011年の米SNS広告市場は、約27億USドル規模に達するとされる。

米SNS広告市場の推移

世界SNS広告市場の推移

とはいえ、同社上級アナリストのDebra Aho Williamson氏は「SNS広告費を多く出せるのは、進んでリスクを取れる一部の最先端企業に限られる」とコメントし、未だ市場は成熟の途上にあるとの見方も示した。

なお、世界全体のSNS広告市場も順調に成長し、2011年に約41億3,600万USドルの市場規模になると見られる。