半導体用露光装置メーカー大手の蘭ASMLは、工学分野を専攻する学生への奨学金給付に関し、早稲田大学と合意したことを発表した。同奨学金プログラムは、同社が日本において初めて導入する奨学金プログラムとなっている。
同プログラムは、電気工学および機械工学を専攻する学生を対象としている。2008年度は、4名の学生を選出。初年度ならびに最終年度の2年間にわたり奨学金が提供される。また、次年度となる2009年度にも4名の学生を選出、以降、毎年計8名の学生が対象となる。
また、同プログラムでは、奨学金の支給に加え、同社が本社を構えるオランダのフェルトホーフェンでのインターンシップが行われる。これにより、さまざまな分野を統括するASMLの上級エンジニアの下、2~4週間をかけて現場の業務を体験することとなる。
なお、同社の技術開発担当上席副社長であるハリー・ボルグリーブ氏は、「日本の将来を担う技術者に、ASMLの技術や業務の進め方を理解してもらう機会を提供できることを嬉しく思う。国際的な環境の中、半導体産業の最前線で業務を実体験することで、大学での研究内容を一層深められるものと期待している」とコメントしている。