英国の公共政策研究所(IPPR)は24日(現地時間)、子供とインターネット利用に関する報告書の出版に先立ち、オンライン漬けになっている現状に警告を出した。同研究所は政府やインターネット企業に対し、対策を提案している。

13歳 - 18歳の子供を対象に、ワークショップやインタビューによりオンラインの利用状態を調べた。それによると、子供たちは週平均20時間以上をオンラインに費やしていることがわかったという。多くが常時接続状態で、夜更かししてWebサイトを利用していると報告している。また、携帯電話を24時間オンにしている子供も多かったという。子供たちはインターネットで、Bebo(米AOL傘下)、MySpace、FacebookなどのSNSを利用したり、YouTubeで動画を観ているという。

IPPRは、「私の母親はときどき『安全なの?』と聞くだけで、本当のことは知らない」「みんな年齢を偽っている」などの子供のコメントを引用しながら、子供のインターネット利用に関する親の知識と理解の欠如を指摘している。

IPPRでは、英国の通信規制当局にあたるOfcomに対し、Ofcomが展開している子供を不適切なコンテンツから保護し、限度を設けるための取り組みに関して、成果を明確にするための年次報告書作成を求めている。

また、インターネット企業に対しては、利用マナーなどに関する制限を明確にするための業界全体のガイドライン策定を求めている。また、オンライン状態にある子供を安全にする既存の計画にもっとコミットすべきとも述べている。