Fedoraプロジェクトは25日 (米国時間)、LinuxディストリビューションFedoraの次期リリース「Fedora 9」のβ第1版を公開した。対応プラットフォームはIntel x86とx86_64、PowerPCとPowerPC64の4種。標準的なインストールディスクのほか、KDEやGnomeを収録したライブCD、独自のインストールイメージを作成するツール「Jigdo」用設定ファイルなど、利用形態にあわせたインストール方法が提供されている。
Fedora 9 β (開発コード名「Sulphur」) は、バージョン2.6.25-rc5のLinuxカーネルを採用、CPUのグループスケジューリング、x86以外のCPUでのティックレスモードのサポートなど、3月24日公開の最新安定版 (v2.6.24.4) より進んだ開発動向が反映されている。パーティショニングツールgpartedの最新バージョン (v0.3.5-1) も同梱され、インストール時におけるext2 / ext3 / NTFS領域のパーティショニング機能が改善されている。
デスクトップ環境にはGnome 2.22とKDE 4.0.2を収録、アプリケーション群も更新された。WebブラウザにはFirefox 3 Beta 5 (3月24日時点のCVSサーバベース) を採用、GStreamerバックエンドを持つFlash互換ライブラリ「swfdec 0.6.0」により、FlashベースのWebサイトにも対応する。