中国最大手の携帯電話オペレータ China Mobileが、管理ミスにより、自社サービス加入者に迷惑メールを送ってしまったという。影響したと思われる加入契約電話台数は2億台以上。セキュリティベンダの英Sophosはこれを、「スパムの大津波」としている。
Sophosによると、China Mobile社内の管理ミスにより、同社と契約しているオンライン広告会社7社が、迷惑メールをSMS(テキストメッセージング)の形で配信してしまったという。この中には、中国最大といわれるメディア企業Focus Mediaも含まれている。誤配信があったと思われる携帯電話の台数は約2億台以上。China Mobileでは、今年2月時点での加入者数を3億8,435万人と発表している。
これを受け、China Mobile、それにFocus Mediaなどは加入者に謝罪したという。
Sophosでは、この事件と中国における携帯電話ベースの迷惑メール関連規制が欠如している点を絡めて、「中国は他国に倣い、スパムSMSに関する規制を明確にすべきだ」としている。