Google Docsチームは米国時間の3月19日、「Gadgets-in-Docs」と「Visualization API」の提供開始を明らかにした。Gadgets-in-DocsはGoogleドキュメントのデータをガジェットで視覚化するツールで、生成したガジェットはGoogleドキュメント内だけではなく、iGoogleや対応Webサイトに追加できる。現在スプレッドシートアプリケーションで利用可能。同時に公開されたVisualization APIを使って、サードパーティもデータをガジェット化して共有するソリューションを開発・提供できる。

ゲージ・ガジェットを使って数値を計器で表示。ゲージのみをiGoogleやWebサイトで公開・共有できる

GoogleドキュメントのスプレッドシートでGadgets-in-Docsを利用するには、チャート・アイコンをクリックし、プルダウンメニューから[ガジェット]を選択する。ポップアップした[ガジェットを追加]のウインドウから、例えば「ゲージ」(Google作成)のガジェットを選ぶと、計器の形をしたガジェットがスプレッドシート上に追加される。データソースの範囲、最低値/ 最大値、メモリの単位などを設定・保存すると、指定したセル内の数字が計器の目盛りに反映される。ガジェット上部をクリックすると現れるメニューから、HTMLページにガジェットを貼り付けるためのコードやクエリのデータソースURLを取得したり、iGoogleにガジェットを追加できる。これまでもグラフやチャートを使ってスプレッドシートのデータの視覚化が可能だったが、Gadgets-in-Docsではガジェット化したデータをWeb上の様々な場所で公開・共有でき、そして様々な形でデータを再利用できる。Googleドキュメントの最大の特徴であるコラボレーションの幅も広がるだろう。

テルアビブのGoogle Visualizationチームが手がけたVisualization APIは、Gadgets-in-Docsのように、構造化されたデータソースから取得した複数のデータを視覚化し、共有・再利用する仕組みをプラットフォームとして開発者に提供する。英語版のGoogle Documentsのスプレッドシートでは、InfoSoft Global、Panorama Software、Viewpathなどのガジェットがすでに選択できるようになっている。アイディア次第でマッシュアップと呼べるようなソリューションも構築できそうだ。