2007年、CS3のリリースで一大アップデートを行ったアドビ システムズが、早くも次の製品に向けて動き出した。現在、既に業界標準として確固たる地位を築いた感のあるDreamweaverの次なる展開について、同社のワークフローストラテジーグループプロダクトマネージャーであるダグ・ウィニー氏にお話を伺った。
Dreamweaver CS4 の新機能紹介
「まず実際に現在開発中のDreamweaver CS4 をお見せしたいと思います。まだ開発の初期段階ですので実際の製品リリースの際には機能の名称等は変更になる可能性があることをお断りさせて下さい。実際に起動すると既にインタフェース等が変わっていることにお気づきかと思います。旧マクロメディア製品を含めてCreative Suite製品はすべて共通のインタフェースに統一します」
一見、スプラッシュスクリーン等は現行のCS3のままで、開発はまだまだこれからといった印象だ。新機能として紹介されたのは以下である。
Related Documents
1つのHTMLファイルを開くとCSS、XML、JS等の関連するファイルがDreamweaver側で認識されて自動的にタブ状に開かれる。関連するファイルをいちいち探す必要がなく、作業の効率化を図ることができる。
Live Preview
SafariのHTML/JavaScript エンジンである WebKitが搭載された。これまでWebブラウザでプレビューさせる必要があった作業がすべて Dreamweaver のドキュメントウィンドウ上で実行可能。CSS、JavaScript、SWFの再生はもちろん、SpryのWidgetがプレビュー可能。
Live Code
Live Preview で現在実行されている JavaScriptコードがハイライト表示される。キーボードのコマンドでJavaScriptの実行を途中で停止させ、停止させた状態のコードを確認することもできる。
Code Navigator
Live Code上で右クリックするとそのエレメントに関連するCSSファイルとスタイルがリスト表示される。選択を行うとそのスタイル定義の箇所にジャンプし、スタイルの変更を行うと書類を保存しない状態でも即座にLive Previewに反映される。
Split Code View
コードを中心に作業を行う人に向けて、コードを分割して表示を行うことができる。ダグ氏本人も待望の機能とのことだ。
「現在も開発中で、今後もさらに多くの新機能の追加や、ユーザーからのフィードバックを得て製品リリースを迎えたいと考えています。今回の Dreamweaver CS4の開発テーマは、デザイナーとデベロッパーの日々の共同作業における効率化です」
ここであえて、まだ開発中の製品であることから情報を提供できないと念を押されていることを理解しつつも、Dreamweaver CS4の新機能、将来像などについて可能な限り質問に答えていただいた。