Zend Technologiesは17日、PHP向けWebサービス / アプリケーション開発フレームワークの最新版「Zend Framework 1.5」をリリースした。同社Webサイトでソースコードが配布されるほか、4月公開予定のLinuxディストリビューション「Ubuntu 8.04 LTS」に収録される見込み。
今回のリリースでは、Web上のデータへの容易なアクセスを可能にするAtom / RSSをベースにした規約「Google Data APIs (GData)」、およびGoogleが3月13日にアップデートした「YouTube Data API」に対応。閲覧やアップロード、検索やコメント書き込みといったYouTubeビデオの扱いが、PHPベースのWebサイトから容易に処理できるようになった。
ユーザ認証関連では、シングルサインオン技術の「OpenID」と、Microsoftが進めるID管理技術「Windows CardSpace」(開発コード名はInfoCard) をサポート。LDAP認証も可能になるなど、最新の技術に対応している。
ほかにも、フォームのサポートや、オープンソースの全文検索エンジン「Lucene」への対応、リクエスト処理などAjax対応の強化、漢字やキリル文字など非ラテン文字を含むPDFのサポートなど、多くの新機能が用意された。あわせてサブスクリプション方式の「Zend Framework Support」を提供開始するなど、サポートの強化も図られている。