ブロガー向け情報サイト「ブロッチ」などを運営する株式会社アイシェアは、20~30代の男女を対象にネット利用、略語利用に関する意識調査を行った。それによると、KYなどのネット略語利用者は38.3%となったものの、「www」といえばWorld Wide Webではなく「大爆笑」と回答した人が全体で47.0%を占めた。
調査は、同社の無料メール転送サービス会員を対象に実施し、472件の有効回答を得た。20代21.8%、30代78.2%、男女比は男性52.8%、女性47.2%となっている。
「1日に自宅(仕事以外)でインターネットは何時間くらい利用しますか?」という設問では、「1~2時間」が47.0%と最も多く、次いで「2~5時間」が41.1%となっているが、「5~8時間」「8時間以上」もそれぞれ数%ずつ回答があった。逆に「自宅で利用しない」と回答したのは2.5%に留まっている。ブログや掲示板へのコメント書き込みについては、76.3%が「経験あり」と回答。ネット上のコミュニケーションの場を積極的に利用する姿勢があるようだ。
1日に自宅(仕事以外)でインターネットは何時間程度利用しますか? |
「『www』の意味は何だと思いますか?」という設問では、「URLに付いている(http://www.)」ではなく、「大笑い、大爆笑」の意味と回答した人が、30代で43.1%、20代では61.2%となった。同社の分析によると、回答者の年齢が31歳を境に回答の比率が逆転しているという。
「www」の意味は何だと思いますか? |
この設問の回答を、先の自宅でのネット利用時間についての回答と照らし合わせてみると、利用時間が「1~2時間」と回答した222人のうち「URLに…」が135人、「大笑い…」が87人となっているのに対し、「2~5時間」と回答した194人では「URLに…」88人、「大笑い…」106人となっている。長時間ネットを利用している人のほうが「www」を「大笑い」と認識する傾向が高いと受け取れる結果だ。
「笑」の意味での「w」や「www」は、SNSの書き込みやブログなどでよく見られる。ネット略語として意識して使われているのではなく、「!」「?」などの記号と同等の扱いになっていると思えるほど、ネットユーザーの間に浸透していることは確かだ。これに加え、最近のWebサービスやブログで「www」で始まるURLが少なくなっていることが、この結果につながっていると考えられる。
最近話題のアルファベット略語を使っていますか? 例:w、KY、AKY、GHQなど |
一方で、「KY」などのいわゆるネット略語については「使わない」という回答が61.7%と最も多く、10種以上使うという積極派は1.3%だった。20~30代においてネット略語はある程度理解されているものの、進んで使いこなす位置づけにはなっていないようだ。