米Adaptecの日本法人であるアダプテックジャパンは、RAIDコントローラボードの新シリーズ「Adaptec RAID 5シリ-ズ」を発売した。ポート数などが異なる7製品を揃え、今月7日にシンガポール工場からの出荷を開始した。既存の「3シリーズ」の上位モデルにあたり、ドライバソフトウェアや管理ソフトウェアは共通のものが利用できる。

本シリーズは、Serial Attached SCSI(SAS)およびSerial ATA(SATA)の両規格に対応している。同社ではSAS/SATA両対応の製品を「Unified Serial」と呼んでおり、SAS対応のRAIDコントローラボードよりも安価である(SATA対応品に近い価格である)ことを特徴としている。また、SAS対応HDDとSATA対応HDDを混載できることから、頻繁にアクセスのあるデータはSAS対応HDDに、バックアップなどの保存用データはSATA対応HDDに保存するといったことが1つのバックプレーン上で可能になる。なお「3シリーズ」もUnified Serialに該当する製品だった。

また「5シリーズ」はI/OおよびSAS/SATAコントローラとして、最大1.2GHzで動作する米Intelのストレージ用プロセッサ「IOP348 I/O Processor」を搭載している。ポート数は最大で28(内部ポート24と外部ポート4)。SAS用のエクスパンダを使えば、最大258台のHDDを接続できる。ホストと接続するためのバスインタフェースは、8レーンのPCI Express。なお、「3シリーズ」では4レーンのPCI Expressを用いていた。さらに「5シリーズ」も「3シリーズ」と同様、フルハイト対応品に加え、ロープロファイル対応品を用意している。

28ポートを搭載する「52445」の外観

今回発売になった製品は、次のとおり。

製品名 ポート数 コネクタ数 形状
5405 内部:4 内部:1    ロープロファイル
対応(MD2)
5445 内部:4/外部:4 内部:1/外部:1
5805 内部:8 内部:2
5085 外部:8 外部:2 フルハイト
対応(長さ1/2)
51245 内部:12/外部:4 内部:3/外部:1
51645 内部:16/外部:4 内部:4/外部:1
52445 内部:24/外部:4 内部:6/外部:1
※ キャッシュは「5405」が256Mバイト、そのほかは512Mバイト
※ コネクタは内部がSFF-8087、外部がSFF-8088