コーレルは11日、ハイビジョン対応のビデオ編集ソフト「Ulead VideoStudio 12」を4月末に発売すると発表した。「VideoStudio」シリーズは家庭で撮影したホームビデオや写真素材に簡単な操作でカット編集や演出効果を加え、オリジナルのDVDが作れるソフト。今回の「VideoStudio 12」では"ペインティング機能"が新たに搭載されたほか、編集機能などもユーザーの要望を反映し、使い勝手を向上させる新機能を備えた。

"ペインティング機能"は、ビデオや写真に手書きで絵や文字を描くことができ、デコレーションを施した遊び心あふれるオリジナルビデオの作成が可能。ペンタブレットを使った筆圧感知による直感的な描画にも対応する。

「Ulead VideoStudio 12」のインタフェース。右が今回新たに搭載された"ペインティング機能"。映像の上に手書きの文字や絵を合成することができる

"複数タイトルトラックの編集機能"は、新たにタイトルトラックを1トラック追加し、複数のタイトルを時間差でアニメーションさせることができ、各トラックの文字に違う動き、違う装飾を設定することが可能となった。タイトルアニメーションも新たに10種類追加された。さらに新しい変換エンジンを搭載し、MPEG 2ファイル作成時のレンダリング速度アップなど、各種変換パフォーマンスも向上している。

編集作業に関する機能では、オーバーレイトラックに対するエフェクト効果の適用、ライブラリ上でのワンフレームマルチトリム編集、顔認識機能を搭載した自動パン&ズーム効果は設定エンジンを大幅に強化、オーディオファイルの自動クロスフェード、MPEGオプティマイザ使用時にファイルサイズを基準にした変換設定、複数の編集中プロジェクトを丸ごと管理するプロジェクトライブラリウィンドウなど、多くの新機能が搭載された。

また同製品もVideoStudio 11同様、ユーザーのレベルと目的に合わせて編集モードが用意されている。ほとんどの操作がマウスのみで実行でき、キャプチャからDVD作成まで本格的なビデオ編集が行える「標準モード」、カメラを繋いでテンプレートを選ぶだけで自動編集してくれる「おまかせモード」、撮影したDVテープから好きなシーンだけを選んでDVDを作成できる「クイックDVDウィザード」の3つを切り替えて作業が可能だ。

対応するOSは、Windows XP SP2/XP Media Center Edition/XP Professional x64 Edition/Vista。価格は通常版が1万5,540円、他製品からの乗換特別優待版は1万290円、アップグレード版は8,379円、アカデミック版は8,190円、ダウンロード版は9,240円、アップグレードダウンロード版は7,329円。