独SAPは3月11日(米国時間)、GRC(ガバナンス、リスク、コンプライアンス)ソリューションの最新版を発表した。最新版では、自動化と機能の統合により、リスク管理、ビジネス管理、規制遵守を統合した戦略立案を実現できるという。
SAPはリスク管理や規制遵守分野をGRCソリューションとして展開しており、今回、「SAP GRC Access Control」「SAP GRC Process Control」「SAP GRC Global Trade Services」の各アプリケーションに新機能を加えた。
アクセス管理のAccess Controlでは、さまざまなIT環境が混在する中で、従業員の役割に応じたセキュリティ権限の付与を可能にする。最新版では、役割と権限が合致しない場合に自動的にこれを検出する機能などが加わり、例外処理、違反時の解決を迅速にし、コストを抑えられるという。
プロセス管理のProcess Controlでは、一貫した管理を可能にする。SAP、非SAPシステム(PeopleSoftなど)における200種類以上の遵守管理を自動的にモニタリングし、例外を自動検出する。地域別に状況を色表示するマップ機能により、調整策に優先順位を付けられるという。
Global Trade Servicesでは、貿易処理を合理化し、貿易や環境保安に関連した最新の規制に対応した。
最新版は今月末より提供を開始する。