LSIは、シリアルアタッチトSCSI(SAS)用エクスパンダIC「LSI SAS2x36」のサンプル出荷を、主要なOEMメーカーに対し開始したことを発表した。
SAS2x36は、36ポートのエクスパンダで、ディスカバリやエンクロージャサービスなどの接続構成を管理するためのARMプロセッサを内蔵。転送レートは最大で6Gbpsをサポート。
電磁干渉(EMI)低減のための拡散スペクトルクロッキング、ネットワーク・ストレージ・セキュリティ・アプリケーションのためのT10ベースのゾーニング、従来のストレージ機器で帯域幅性能を最大化するためのマルチプレキシングなどの機能をサポートしている。また、従来の3Gbps SAS技術との後方互換性を持たせてあるため、カスタマはこれまでの投資を無駄にせずに今後も活用することが可能だ。
LSIストレージ・コンポーネンツ・グループのシニア・ヴァイス・プレジデントであるBill Wuertz氏は、SAS2x36のサンプル出荷に際し、「LSIは3Gbps SAS製品シリーズの供給と強化を続けていくと同時に、SAS-2インフラストラクチャのリスクを軽減し、早期にその基礎を築くことができる製品の提供を進めていく」とコメントしている。
なお、同製品を搭載したSASエコシステムは2009年後半の供給開始が見込まれている。