エス・ピー・エス・エス(以下SPSS)は、IBMのビジネス向けサーバ「IBM System i」向けBIのスイート製品「SPSS ShowCase Suite 8.0」を発売すると発表した。
「SPSS ShowCase Suite 8.0」は、業務用DB、RDB、多次元DBなどに格納されている情報にアクセスし、ソースから得られるデータをExcelのスプレッドシート上で利用できるようにする「Query/Report Writer」、複数のデータソースからサマリデータテーブル、データマート、データウェアハウスを作成する「Warehouse Builder」、レポーティング環境の管理をサポートしセキュリティやリソース管理を可能とする「Warehouse Manager」、多次元データベースの「Essbase」、Webブラウザを使用し視覚的なレポート閲覧を提供する「Analyzer」の5種類のコンポーネントで構成されている。
今回レポート機能や分析資産の一元管理、分析プロセスの自動化において実績の高い「SPSS Predictive Enterprise Services(PES)」との連携が強化されたことに加え、既存のコンポーネントの機能強化もされている。これにより、エンタープライズレポーティングプラットフォームとして機能することが可能となっている。
具体的には、
- 新たなエンタープライズレポーティングプラットフォームを提供
- ライフサイクルマネジメントのためのコンテンツバージョニング、ラベリング機能の提供
- レポーティングをビジネスプロセスに組み込むための自動化機能の提供
- レポーティングソリューションに予測能力を付加する、SPSS他製品群との統合
などが行われている。
また、SQL 2003拡張点のクエリへの適用、Microsoft Vistaクライアント、Excel2007のサポートなど、利用環境の拡張も行われた。
「SPSS ShowCase Suite 8.0」の主な用途は、財務分野をはじめ、マチャンダイジング、製造、サプライチェーンマネジメント、マーケティング、CRMなど。価格は標準的な利用の場合、1サーバ/5ユーザーの最小構成で税別225万円からとなっている。販売はSPSSの直販とビジネスパートナーから行われる。