米IBMは3月11日(現地時間)、同社企業向け検索ソフトウェアの最新版「IBM OmniFind Enterprise Edition 8.5」を発表した。コンテンツ共有/コラボレーション機能を持つLotus Quickrや企業内SNSを構成できるLotus Connectionsといった最新ソリューションをサポートするほか、セマンティック検索、コンテンツ解析機能、検索結果がグラフィック表示されて使いやすくなったUIなど、多くの面で改良が加えられている。

OmniFind Enterprise Edition 8.5の新機能の1つに「Top Results Analysis」がある。メタデータの情報をベースに検索トップ結果の解析を行う機能で、これらはビジュアル的な表示が行われ、ユーザー自身が関連データをドリルダウンで解析して目的のデータを素早く探し出すことが可能になる。結果表示はカテゴリ別にバー・チャートで表示され、Web検索やエンタープライズの文書検索など複数のデータソースを横断的に検索させつつ、特定のカテゴリを指定することで素早く対象を絞り込める。

そのほかの特徴としては、コラボレーション製品の最新版であるLotus Notes/Domino 8用のプラグインを追加することで、既存のビジネス文書ファイルのほか、IMのログ、Notes/Domino内に保管されたアプリケーションファイルなど、さまざまなデータを検索対象にできる。これにLotus Quickr/Connections、IBM FileNet P8 Enterprise Content Management、各種RDBMSなどを組み合わせることで対象となるデータソースやアプリケーションの種類がさらに拡大する。

対応プラットフォームは、Red Hat Enterprise Linux 5.0とWindows Server 2003 R2など。またIBM z Series版では、新たにIBM Content Manager on z/OSへのサポートが拡大された。欧州言語に加え、日本語、韓国語、中国語などのダブルバイト言語が標準でサポートされる。