埼玉県上尾市は3日、新基幹系電子行政システムの稼動を開始した。
新システムは、RKKコンピューターサービス(RKKCS)が開発した電子行政のパッケージシステムに、日本IBMおよびミラクル・リナックスのオープンスタンダードな製品技術を採用。複数のブレードサーバのディスクの統合管理が可能な「IBM BladeCenter」により、設備コストの削減とハードウェア障害時の迅速な復旧に対応。また、ミラクル・リナックスのLinux OS「MIRACLE LINUX V4.0 - Asianux Inside」、高可用性ソフトウェア「MIRACLE CLUSTERPRO X」、「MIRACLE FailSafe」の採用により、フロントエンドのアプリケーションサーバとバックエンドのデータベースサーバの可用性の向上や、統合管理ビューアによる容易な運用管理が実現されている。
新システムの導入により、10年単位のライフサイクルコストは、従来に比べておよそ6億円のコストが削減されると予測される。また、24時間継続してオンライン稼働が可能となり、従来のように夜間にシステムを停止させてデータ処理を行うなどのメンテナンスに関わる職員の負担は大幅に軽減されるメリットがある。