米Googleは11日(現地時間)、同社が買収交渉を進めていた米DoubleClickの買収が完了したことを発表した。DoubleClickはバナー型広告では最大手企業のひとつ。テキスト広告市場で圧倒的シェアを持つGoogleとの合併が完了することで、巨大なWeb広告企業が誕生することになる。

今回の発表は、両社の合併に関して欧州連合(EU)の調査機関から了承を取り付けたことを受けたもの。Microsoftなどのライバル企業からは、合併の成立による特定1社による市場の専制を危惧する意見が出されていた。米Google会長兼CEOのEric Schmidt氏は「DoubleClickの買収が完了したことを嬉しく思う。DoubleClickの参加により、Googleはいま業界トップのディスプレイ広告プラットフォームを持つに至った。これがユーザー向けの広告の価値を促進するとともに、パブリッシャーや広告主、広告代理店らに向けたデジタルメディアの有効性や効果測定、パフォーマンスを大いに促進させるものになるだろう」と述べている。