サイボウズ代表取締役社長 青野慶久氏 |
サイボウズは6日、同社が開発したグループウェアの販売/構築・サポートを受け持つパートナー企業のうち、2007年の1年間で顕著な実績をあげたパートナー企業、および個人を表彰する式典「CYBOZU AWARD 2008」を都内で開催した。表彰式には、サイボウズ代表取締役社長 青野慶久氏も出席。「どこにも負けないグループウェアを開発し世界中に広めていきたい」と意気込みを語り、表彰式が開始された。
「CYBOZU AWARD 2008」では、「パートナー・オブ・ザ・イヤー」1社、「サイボウズ・アワード 優秀賞」3社、「セールスアドバイザ・オブ・ザ・イヤー」4名、「システムコーディネータ・オブ・ザ・イヤー」5名および、エンターテイメント表彰として「ボウズマン・オブ・ザ・イヤー」5社に対し、表彰状とトロフィーが贈られた。
CYBOZU AWARD 2008
賞 | 受賞企業/受賞者 | 選定基準 |
---|---|---|
パートナー・オブ・ザ・イヤー | 大塚商会 | 年間販売金額トップのパートナー企業 |
サイボウズ・アワード 優秀賞 | 内田洋行、ソフトバンクBB、富士通 | 前期比販売増加率と増加に起因する販促活動が際立ったパートナー企業 |
セールスアドバイザ・オブ・ザ・イヤー | 黒米泰之氏(内田洋行)、中川徹氏(NECソフト)、瀧口雅美氏(大塚商会)、太田裕子氏(富士通エフサス) | 年間を通じてサイボウズ製品の提案、営業活動に際立った貢献をされたSA認定者 |
セールスアドバイザ・オブ・ザ・イヤー | 黒米泰之氏(内田洋行)、中川徹氏(NECソフト)、瀧口雅美氏(大塚商会)、太田裕子氏(富士通エフサス) | 年間を通じてサイボウズ製品の提案、営業活動に際立った貢献をされたSA認定者 |
システムコーディネータ・オブ・ザ・イヤー | 松田信一氏(ウチダインフォメーションテクノロジー)、堀内正氏(大塚商会)、佐野幸雄氏(ソフトクリエイト)、鈴木寛氏(日立システムアンドサービス)、大久保奏名太氏(富士通エフサス) | 年間を通じてサイボウズの構築、サポートに際立った貢献をされたSC認定者 |
ボウズマン・オブ・ザ・イヤー(エンターテイメント表彰) | NECソフト、エヌ・ティ・ティ・データ中国、エヌ・ティ・ティ・ビズリンク、ソフトクリエイト、日興通信 | 新たなチャレンジに取り組み、顕著な実績をあげたパートナー企業 |
※SA認定者: サイボウズ製品の販売に必要なスキルを保有し、エンドユーザーに対し販売活動のできるスペシャリストのこと
※SC認定者: サイボウズ製品のシステム構築およびシステムサポートに必要なスキルを保有し、エンドユーザーに対しサポート切り分け業務及びシステム構築のできるスペシャリストのこと
「セールスアドバイザ・オブ・ザ・イヤー」を受賞した各氏のコメントは以下の通り。
- 内田洋行 黒米泰之氏「サイボウズ ガルーンが1.0のころからの長いお付き合いをしているので、賞をいただけたのは一生懸命やってきた結果ではないかと感じています。売り手側、サポート側も伸びていかなければならないと思うので、お互い切磋琢磨して頑張っていきたいです」
- NECソフト 中川徹氏「サイボウズ製品は使いやすいし、お客様にも説明しやすいという利点があります。今後もますます貢献していきたいと思っております」
- 大塚商会 瀧口雅美氏「サイボウズさんと取引を開始して5年が経ちました。現在600社にサイボウズ・ガルーンを販売しております。今後は1,000社を目標に頑張りたいと思います。」
- 富士通エフサス 太田裕子氏「お客様のご要望が一番サイボウズが多いと実感しております。今後も良きパートナーとして、お客様のご要望に近いセールスとして、どんどん提案していきたいです」
松田信一氏(ウチダインフォメーションテクノロジー)「5年前からサイボウズ・ガルーンを取り扱っております。この賞を頂いたことを誇りに思い、これからも頑張っていきたいと思います」 |
堀内正氏(大塚商会)「問い合わせ件数1番ということで賞をいただきました。問い合わせというのはガルーンの性能向上のためだと思っております。今後も期待しております」 |
佐野幸雄氏(ソフトクリエイト)「私自身が持っていたネットワーク技術とサイボウズさんの製品技術を組み合わせるという、新しい取り組みをした1年でした。技術の立場から貢献できることもまだあるので、また1年新たな気持ちで頑張っていきたいと思っています」 |
代理人・伊藤慎也氏より鈴木寛氏(日立システムアンドサービス)のコメント「サイボウズ構築・運用について今後、一層注力して参りたいと考えております」 |
大久保奏名太氏(富士通エフサス)「トラブル対応を担当しておりました。今後も『システムコーディネータ・オブ・ザ・イヤー』の名に恥じぬよう頑張っていきたいと思います」 |
世界的にも強豪が多いグループウェア市場だが、同社製品は着実にシェア率を伸ばし続けている。その理由として、「海外グループウェア企業は"個"を重視した事業手法をとっている。一方、当社は情報を共有できる場をつくるという意味での"和"、そして販売パートナー企業との関係を円滑にするという意味での"和"に重点を置くことが、シェア率向上を後押ししている要因だと考える」と青野氏は語る。
サイボウズは創業10年のまだ歴史が浅い企業ではあるが、すでに東証一部上場も果たしており、日経コンピュータによる顧客満足度は7回連続で1位を獲得。昨年には、IBM(Lotus Notes)を抜き、国内グループウェア市場でトップを獲得した実績を持つ。
また2008年は、パートナー企業の満足度向上に注力し、市場シェア率、顧客満足度、パートナ企業満足度でトップを飾り、「グループウェア界の3冠王」を目指すと意気込みを見せた。さらには、2008年は国内のシェア率で圧勝、2009年には「満を持して海外へも事業進出していきたい」(青野氏)と海外進出への可能性も表明した。