アイログは6日、同社の最適化ソフト「ILOG CP」を利用して、Jリーグディビジョン1(J1)、Jリーブディビジョン2(J2)、およびJリーグヤマザキナビスコカップの対戦スケジュールの割り当て業務を効率化したと発表した。
Jリーグでは、毎年シーズン終了時に翌シーズンの対戦スケジュールを決定するが、「どの日にどの対戦を組むか」という組み合わせを決定するにあたって、チーム間の公平性を保つためにホームゲームの連続やアウェイゲームの連続を極力回避すること、ホームスタジアムを共有するチームや同一地域に属するチームの同時ホーム開催を避けること、また、メンテナンスや季節的な制約でスタジアムを使用できない状況を考慮することなど、数多い制約を加味して決定が行われている。そこで、Jリーグの対戦スケジュール作成ソフト「Jリーグ・マッチスケジューラー」にILOG CPを組み込むことによりスケジュール割り当てにかかるプロセスの大部分を自動化し、従来2 - 3週間かかっていた作業時間を約1日にまで短縮した。
なお、2003年にアイログがカスタム開発したJリーグ・マッチスケジューラーは、毎年クラブ数の増加や対戦ルールの変更などに合わせて同社の技術コンサルタントが保守とコンサルティングを行いながらパフォーマンスを向上させている。