米AOLは3月5日 (現地時間)、AOLインスタントメッセージ(AIM)サービスの開発者向けプログラムの最新版「Open AIM 2.0」を発表した。OSCARプロトコルを公開、従来版で設けていた制限を大幅に緩和するなど、サードパーティの開発者がそれぞれのWebサイトやアプリケーションでより柔軟にAIMプラットフォームを利用できるようにした。Webベースのメッセージングサービスを提供しているmeeboとeBuddyが同プログラムへの参加を表明している。
Open AIMは2006年にスタートし、AIMをカスタマイズするソフトウエア開発キット「AIM SDK」を提供してきた。AOLによると、これまでに235,000人以上のサードパーティの開発者が同プログラムに登録した。Social Media担当のシニアバイスプレジデントであるDavid Liu氏によると「AIMプログラムの目標は、オンラインの世界でリアルタイムの会話を促進すること」であり、その実現に向けてOpen AIM 2.0では「WebベースのサービスからAIMプラットフォームにアクセスするユーザーの利用体験を向上させるために、meeboやeBuddyのようなサードパーティのチャットサービスに協力し、またデベロッパが革新的で価値のあるアプリケーションを開発できるツールと柔軟性を用意した」という。
Open AIM 2.0では、同プログラムのサイトを通じて、AIMサービスに用いられているOSCARプロトコルを公開。オープンソース・ソフトウエア規約に従ったOpen AIM APIへのアクセスも可能になり、開発者はAIMネットワークへの接続を実現する上で、AOLが提供するライブラリまたはオープンソース・ライブラリのAPIを選択できるようになった。これまでのライセンスで設けられていた1日あるいは1カ月ごとのログイン制限が廃止されたほか、国際的なAIMチャットサービス構築のためのOpen AIM SDKやAPIの利用が認められた。また収益シェアの新プログラムも用意されており、4月ローンチ予定のAIM Moneyを通じた広告収益のチャンスを開発者に提供する。