米Googleは3月3日 (現地時間)、Windows Mobileをサポートする「Google Gears for mobile」を発表した。
Google Gears (ベータ)は、従来インターネット接続状態でしか利用できなかったWebアプリケーションを、ローカルにアプリケーションリソースやデータを保持することで、オフラインでも利用可能にするブラウザ拡張だ。たとえばGoole Gearsに対応するRSSリーダー「Google Reader」では最大2000件のフィードをダウンロードして、オフラインでも閲覧できる。今回発表されたGoogle Gears for mobileは、同様の機能をスマートフォンや多機能携帯電話向けのモバイルWebアプリケーションでも実現する。サポートするのはWindows Mobile 5またはWindows Mobile 6に搭載されているInternet Explorer Mobile。今後、Androidや他のWeb対応のモバイルプラットフォームにも拡大する計画だという。
利用するには、まずWindows Mobile 5以上の対応端末でGoogle Gearsのサイトにアクセスし、Google Gears for mobileをインストールする。すでにビジネスアプリケーションのZohoや個人ファイナンスのBuxferなどがGears for mobile対応を進めており、これらのモバイル用サイト (mobile.zoho.com、m.buxfer.com)から導入することも可能だ。一度インストールすると、あとは設定したサービスから自動的にデータがダウンロードされるようになる。たとえば大きな買い物をする際に口座残高が不確かな時、モバイルBuxferを使えば通信することなくすぐにバランスを確認できる。
なおGoogleは開発者向け専用サイトを用意して、Google Gears for mobile対応に関する情報を提供している。