リコーはこのほど、視覚的に文書や画像の管理、共有ができるWebサービス「quanp」のフィールドテストを開始したと発表した。ドラッグ&ドロップでファイルを簡単にアップロードでき、3D画面などで見ることができる。同社では、3,000人規模のテスト参加者を募集しており、「ぜひ一度使ってみてほしい」としている。
プリンタやデジカメなどハード製品がほとんどのリコーにあって、今回のWebサービスのフィールドテストは、「実質的に初の試み」(同社)。「ECサイトなどネット上での商取引が拡大する中、ネット世界へ進出するための足がかりとして、quanpを考案した」(同)という。今回のテストによって利用者の反応を確かめた上で、Webビジネスに本格的に参入するかどうかを決定するとしている。
quanpは主に個人ユーザーが対象。アップロードした画像や文書ファイルは「プレイスマップ」上で種類ごとに管理できる。種類別に集められたファイルは3D画面などで一覧表示で見ることが可能で、視覚的にそれぞれのファイルを判別できるようになっている。
ファイルを友人らと共有したい場合は、共有空間である「シェアプレイス」を開設して招待すれば、ファイルを共有できるだけでなく、互いにコメントを付け合うことも可能だ。
また、クライアントソフト「quanp.on」をインストールすれば、ドラッグ&ドロップで簡単にアップロードできるほか、指定したフォルダ内の更新されたファイルを自動でアップロードすることも可能となる。
さらにquanp.onを使えば、「視覚的な印象で探す」、「高度な検索機能で探す」など、ユーザーの好みにあった方法でファイルを検索することができる。なお同ソフトは、Windows XP SP2以上とWindows Vistaに対応している。