米Microsoftは3日(現地時間)、「Microsoft Office Live Workspace」ベータ版の世界市場での提供を開始したと発表した。Workspaceは同社企業向けオンラインサービスであるOffice Liveのバリエーションの1つで、Office文書をオンライン上で共有し、これを通じてのコラボレーションや、手元にOffice製品のないユーザーであっても内容の確認が可能なサービスが提供される。2007年9月30日に発表が行われ、同年12月10日に英語版パブリックベータの米国向け提供が開始された。今回発表されたのは対象地域を米国以外の世界中の全エリアへと拡大したことで、対応言語は現時点で英語のみとなる。各国語版の提供は2008年末を予定している。

英語ベータ版の提供が開始された「Microsoft Office Live Workspace」

同社によれば、事前受付を開始した昨年10月時点からは数千人が、ベータ版の提供を開始した12月10日からは数十万人単位での登録申し込みがあったという。また同サービスを全米の大学に対して展開することで、Officeを通じたコラボレーションサービスの拡大に努めている。MicrosoftではLive@eduと呼ばれる、それぞれ5GBのメール/ストレージスペースを無償提供するプログラムを実施しており、前述の大学向けWorkspaceの提供と合わせ、多くの学生ユーザーを自身のサービスコミュニティに取り込もうとしている。

同社ではこのほか、「Office Live Workspace Sweepstakes」というキャンペーンの開始を告知した。3万以上の賞品と総額10万ドルの賞金からなるこのキャンペーンは、Workspace利用者を対象としている。キャンペーンは5月11日まで実施され、同月15日には最終的な勝利者が決定される。また毎週あるいは連日単位で賞品の提供が設定されており、Xbox 360 EliteやZune、Expediaのトラベルチケットなどが用意されている。