日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は4日、東芝が自社のNAND型フラッシュメモリ開発向けDFM(Design for Manufacturing)システムに、日本HPの「HP ProLiant」「HP BladeSystem」を基盤とした大規模Linuxベースクラスタシステムを採用したことを発表した。東芝のDFMシステムは2月から本格稼働を開始している。
DFMは、プロセスの微細化に伴い生じる製造段階でのさまざまな問題点を設計の段階から考慮し、設計に取り込む考え。半導体デバイスの歩留まり低下を防ぐために必要とされているが、増大なデータを高速に処理することが求められていた。今回、多数のベンチマークを重ねた結果、HP ProLiantとHP BladeSystemのクラスタリング構成が実現するデータの高速処理性能と管理性が評価。設計開発の生産性を向上させるための最適なプラットフォームとして、HP BladeSystemを中核としたHP ProLiantによる大規模なLinuxベースクラスタシステムが採用されたという。
また、多数のコンピュータノードを管理するためにLinuxサーバの構築、管理を行うソフトウェア「HP CMU(Cluster Management Utility)」を併せて採用、安定稼働のための管理/監視が行われている。