日本オラクルは3日、需要計画ソリューションの最新版「Oracle Demantra 7.1.1」を同日提供開始すると発表した。対応プラットフォームはwindows XP、Solaris、HP-UX、AIX、Linuxで、価格は2,940万円から。
「Oracle Demantra」は、企業の基幹システムの情報を基盤に需給状況を収集して需要を予測、管理し、さらに需要変動へのリアルタイムな計画調整と需要形成計画の管理を行う。中長期における計画立案を支援するための需要計画だけでなく、日次/週次で需給のバランスを最適化した販売・オペレーション計画の策定/更新が可能で、需要主導型で計画値を共有する部門間/組織間のコラボレーションが実現する。顧客のニーズをリアルタイムに把握し、無駄なく最適な製品やサービスの市場投入を支援することで、企業の収益性を高めることが可能だという。
最新版の7.1.1では予測や需要管理などの機能が強化され、新しい需要分析ワークシートの活用や、シリーズとデータセキュリティの強化により、ユーザーは特別なトレーニングやIT部門のサポートを受けることなく、より的確な統計予測や分析、コラボレーション・シナリオのモデリングを行なうことが可能。製品やサービスのライフサイクル短期化、在庫削減や多拠点展開に積極的に取り組む製造業、流通業に向けて展開する計画。
Oracle Demantra 7.1.1の主な機能は、以下の通り。
- Demantra Demand Managementは、需要管理を行う機能。リアルタイムの需要予測、関係部署間のコラボレーションによる予測精度の改善、包括的な例外管理と監査証跡、実績管理の統合、新製品投入時の需要予測が可能
- Demantra Advanced Forecasting and Demand Modelingは、高精度予測と需要モデリングを行う機能。イベントや販促効果を販売量、増収予測、共食い現象および流通在庫等を考慮して予測やモデリングすることが可能
- Demantra Real-Time Sales and Operations Planningは、リアルタイムな販売とオペレーション計画を行う機能。リアルタイムな需要供給データの収集と一元管理、対話的なシミュレーションと分析、営業、財務、精算、購買、物流を紐付ける計画プロセスの実行が可能
- Demantra Predictive Trade Planningは、販促計画を行う機能。包括的な販売計画環境を提供し、厳格な予算管理プロセス、販促活動などを何もしなかった場合の販売量の予測と増収計算による統合的な分析、収益性を高めるための需要形成計画が可能。
- Demantra Trade Promotion Optimizationは、販促計画の最適化を分析する機能。イベントや販促効果シミュレーションの自動最適化が可能
- Demantra Deduction and Settlement Managementは、割引管理と決済管理を行う機能。支払条件に基づいた売掛年齢管理が可能