独SAPは2月26日(米国時間)、自社SCMアプリケーション「SAP Supply Chain Managemenr」の次期版を発表した。コラボレーション、プランニングなどを強化し、ビジネスネットワークを需要ドリブンのビジネスコミュニティに変えるとしている。今年半ばに一般提供を開始する。

SAP SCMは、同社業務アプリケーションスイート「SAP Business Suite」の一部として提供されているアプリケーション。

最新版では、コラボレーション、プランニング、人員管理が主な強化点となる。コラボレーションはサプライ・ネットワーク・コラボレーション(SNC)と呼ぶ機能となり、サプライヤによるWebベース請求書作成を追加、ベンダーによる在庫管理やアウトソース先向けの機能を強化、これによりスピードや可視性が改善するという。

プランニングでは、サプライネットワークと生産の2つを主として強化した。詳細なスケジューリングが可能となり、効率性を強化する。人員管理では、労働力に関するレポートなど管理機能を付加することで、生産性を改善できるとしている。

これらの機能強化はサービスとして提供され、顧客はニーズに応じて必要なモジュールを実装できる。

SAPによると、SAP SCMの顧客数は1万4,500社以上という。