シャープとソニーは26日、シャープが大阪堺市に建設中の第10世代ガラス基板を採用する液晶パネル工場を、大型液晶パネルならびにモジュールの生産および販売を行う合弁会社として分社化させることについて、両社の意向を確認する「意向確認覚書」を交わしたことを発表した。
シャープが2007年より建設を進めてきた第10世代ガラス基板対応液晶パネル工場の総投資額は約3,800億円。最大で月産7万2,000枚のガラス基板を処理することが可能で、40型以上の大型テレビ用液晶パネルの生産が予定されている。
今後は、9月30日までに合弁契約を締結するべく、交渉が行われるほか、関係当局の承認手続きなどを経て合弁会社を2009年4月に設立、2009年度中の稼働を見込む。また、合弁会社で生産された液晶パネルならびにモジュールは、資本金の出資比率(シャープ66%、ソニー34%)に応じて供給される。このほか、設備投資額の見直しが行われ、投資比率(シャープ66%、ソニー34%)に準じた金額をそれぞれが負担する。
なお、両社では、合弁会社を設立するだけではなく、液晶パネル、モジュール用部材の共同開発についても検討を行うなど、協力関係を強化していくとしている。