米VMwareは2月25日(米国時間)、現在フランスのカンヌで開催されている「VMworld Europe 2008」において、仮想化環境で実行されるバーチャルマシン(VM)の管理ツールの新製品4種類を発表した。これにより企業のIT管理者はリソースの管理だけでなく、処理の自動化による運用の省力化を実現できるようになる。
今回発表されたのは以下の4製品。
VMware Lifecycle Manager : VMの実行要求から展開、アップデート、廃棄までの、いわゆるライフサイクルを一貫性のある自動化されたプロセスとして処理するための管理ツール。
VMware Lab Manager : ポリシーベースで管理される環境において、マルチティアにわたるVMのプロビジョニングサービスを提供するツール。
VMware Stage Manager : ITサービスの新規展開やアップデートの際に、事前に検証テストや機能統合を行うことで本番導入へのスムーズな移行を可能にするツール。
VMware Site Recovery Manager : 高速ディザスタリカバリ機能を提供するツール。従来のディザスタリカバリ・ソリューションで見られた複雑性やハードウェア/OS上の制限を廃し、より管理しやすく高速なソリューションを提供する。
新ツールでの特徴は、マニュアル化できる作業や定型のプロセスを極力自動化し、VMならではのソリューションの柔軟性や管理のしやすさを活かした点にある。提供時期は、いずれも2008年第2四半期を予定している。