CANなどの車載ネットワークの通信プロトコルに対応した総合開発支援装置の提供を行うベクター・ジャパンは25日、車載ネットワークに関する技術やその開発ツールの使用方法のトレーニングを行う、トレーニングルームを拡充したことを発表した。

同拡充は、これまで東京本社オフィス内にあったトレーニングルームを、同ビルの1階に移転したもの。これにより、フロア面積が拡充され、収容人員は従来の12名から24名まで対応が可能となった。また、同社では、名古屋支社のトレーニングルームの拡充も2008年中に行うことを予定している。

拡充されたトレーニングルーム

同トレーニングルームでは、CAN、LIN、J1939といった通信プロトコルを対象とした12コースのトレーニングサービスが提供されており、車載ネットワークになじみの薄いビギナーから、実際に解析ツールを使用しているユーザーまで、レベルに応じたトレーニングを受講することが可能だ。特にCAN通信入門向けコース「CANベーシック」では、トレーニングルームにCAN配線を装備しているため、参加者がCAN通信を疑似体験することができる。

なお、同社では、次世代車載ネットワーク規格「FlexRay」などに対応した同社製品を展示するほか、各種デモンストレーションを体験することができるショールームを2008年4月末に開設することを予定している。