米Intelは20日(現地時間)、同日発売の「CRO Magazine」誌上にて発表された今年度の「100 Best Corporate Citizens」ランキングにおいて1位を獲得したと発表した。なお、同社は9年前のランキング開始以来、常にトップ20をキープし続けている。
100 Best Corporate Citizensは、環境問題、地球温暖化、人権問題、人事政策、企業統治、ロビー活動、企業哲学、慈善事業、財務業績の8つのカテゴリにおける活動と経営目標が一致している企業をリストアップしたもので、近年ではCSRの分野において国際的な知名度が高まってきているランキングだ。ランク分けは、主にRussell 1000 Indexからピックアップされた企業を対象に米IW Financialの調査と分析を基に行われている。
Intelの功績は、全世界の教育事情の改善を目的とした年間1億ドルにも上る資金投入と長年にわたっての環境に配慮した製品作りや業務改善だ。昨年発表された45nmプロセス採用のプロセッサは業界トップレベルの低消費電力と環境にやさしい鉛およびハロゲンフリープロセスを実現している。また、同社は米国において最大量の再生可能エネルギークレジットを購入することにより、EPAのGreen Power Partner Listの1位に名前を連ねている。
Intelコーポレート・アフェア・グループの副社長兼ジェネラルマネージャーのWilliam A. Swope氏は次のようにコメントしている。「Intelは、業績だけではなく、私たちが生活し、働いているこの世界をどのようにより良くしていけるかを企業としての成功の基準として考えています。我々は多大な労力とリソースをCSR活動に投入し、私たちのビジネスのありとあらゆる側面において道義的な振る舞いをするよう心がけています。今回のランキングに名前が挙がったことは、現在私たちが行っている活動や全世界の従業員の取り組みが正しいものであることが認められたと考えています」
2007年には、Intelは水資源の削減・再利用・リサイクルを行ったことによる「U.S. EPA 2007 Water Efficiency Leader award」や北京大学が授与する「the Most Responsible Multinational Corporation in China」、the Dow Jones Sustainability Indexによる「the Supersector Leader for Technology」、および「100 Most Sustainable Corporations in the World」のthe Corporate Knights/Innovest's listなど50以上もの全世界のCSR関連の賞などを受賞している。