OKIデータは21日、国内生産拠点である福島事業所のプリンタ生産物流のCO2排出量を72%削減したと発表した。同事業所では、生産効率向上と物流費用圧縮を目指し、半年間でプリンタ生産スペースの20%削減と部材在庫の圧縮をすすめ、工場内に部材スペースを取り込むことで外部部材倉庫スペースを全廃した。これによって、2006年度と比較して1年間で外部倉庫費用と物流費用の約1億5000万円および24.2トンのCO2排出量が削減できる予定だという。主な生産改革の主な内容は以下のとおり。

  • 生産ラインの工程間の距離の短縮による全体のスペースの削減および部材の発注・納入方法の見直しなどによる生産プロセス改革を行なうことによって35%の棚卸削減を実施
  • 生産品の一部の海外工場移転などにより、工場内にすべての生産品の部材在庫スペースを確保し、6カ所あった外部の部材倉庫スペース6,500平方メートルを全廃
  • 年間5万1,000キロメートルあった外部倉庫・工場間のトラック輸送距離回の改革により生産物流全体にかかっていた燃料費の約80%削減に成功輸送の削減

これにより、福島事業所のプリンタ生産に関わる物流のCO2排出量は、製品物流を除いて33.8トンあ り、今回の削減量24.2トンは生産物流全体の72%になるという。

福島県福島市にあるOKIデータの国内生産拠点である福島事業所。グローバル生産戦略の立案も担当している。ここで成功したシステムが中国の深セン工場など、世界中の生産拠点に順次活かさせれていく。右の写真は、生産改革によってできた空きスペース