STマイクロエレクトロニクスは20日、2Mピクセル携帯電話用カメラセンサ「VD6725」を発表した。VD6725は、1/5インチ光学フォーマットのイメージセンサ。1600×1200のアクティブピクセルアレイ、画像プロセッサ、およびカメラ制御機能を1チップ上に集積している。1.75μmのピクセル設計と同社のセンサアーキテクチャにより、6mm×6mm×3.8mmより小さなカメラモジュールに搭載することが可能だ。
ケラレ防止アルゴリズム(不均一な照度のバランス補正)と自動ホワイトバランスコントロールにより、様々な照明条件下における色表現をサポートしているほか、光量を正しく検知できない不良ピクセル(デッドピクセル)の特定と無効化を行う機能を備えている。
現在、エンジニアリングサンプルとデモキットを提供しており、量産開始は2008年6月末を予定している。単価は生産時期と数量によって異なるが、約2ドル前後という。
また、併せて同社ではEMIフィルタリング機能とESD保護機能を組み合わせた小型パッケージデバイス「EMIF01」「EMIF02」を発表した。
2製品ともにESD保護機能に関するIEC61000-4-2レベル4に適合しており、30pFのライン-アース間容量により高速信号に対応している。また、15kVの空中放電と8kVの接触放電に耐えることが可能で、15kVのESDを受けた場合にEMIF01では9V、EMIF02では17Vのクランピング電圧を通す内部Pi保護構造を備えている。さらに、100Ωの直列抵抗と100nAの漏れ電流により、通常回路動作時のエネルギー損失を最小限に抑えている。
もっとも小型製品となるのは、シングルラインアプリケーション用の「EMIF01-1003M3」だ。現行のESD保護機能のみの製品と同等の1.0mm×0.6mm×0.6mmのSOT883パッケージを採用しており、一般的な23キーボードアプリケーションにおいては、PCB面積を約55%以上縮小することが可能。
すでに製品としてEMIF01-1003M3およびEMIF02-1003M6が量産されており、単価は約10万個以上購入時で、それぞれ約0.09ドルと約0.15ドルとなっている。