ジェーシービー(以下、「JCB」)とデジタルハリウッドはこのほど、新しいネット決済ソリューションの開発などを目的とした産学協同の情報交換セッションを、27日から開始すると発表した。デジタルハリウッド大学大学院の山本和夫教授がセッションを担当し、JCB社員約30人と同大学院の学生らが参加、ネット社会における新たなビジネスの可能性について、全6回にわたりディスカッションを繰り広げる。

JCBでは、これまでも新たな決済サービスなどについて研究を重ねてきたが、最近のネット技術の急速な発展により、SNSや3D仮想空間「セカンドライフ」などの新しい技術やサービスが出現、これらに対応したソリューションの開発が急務と判断。実用化を目指したデジタル技術開発を行っているデジタルハリウッド大学大学院に協同研究を打診、両者の方向性が一致し、今回のセッション開催となった。

情報交換セッションは、今月27日から5月28日までの全6回。同大学院の学生のほか、JCBで商品開発やマーケティングを担当している同社社員約30人が参加し、講師によるレクチャー、学生やJCB社員による研究発表、全体ディスカッションなどを行う。セッションで提案され評価されたソリューションについては、JCB側で実用化を検討、大学院側でも実用化を目指した研究を行っていくという。

「クレジットカード会社と大学院がネット決済ソリューションについて協同研究するのは恐らく初めてではないか」(JCB企画部渉外グループの廣渡元治氏)といい、今後の協同研究の行方が注目される。