大手半導体ベンダの米Freescale Semiconductorは13日(米国時間)、同社の会長兼CEOにRich Beyer氏が就任すると発表した。正式な着任は3月を予定している。
Rich Beyer氏は2002年より、アナログ半導体ベンダである米IntersilのCEOを務めていた。Intersilはかつて「PRISM」ブランドの無線LAN製品を扱い、高いシェアを誇っていた。「PRISM」ロゴが表示された無線LANカードは日本でも販売されていたため、記憶に残っている読者も多いことだろう。しかし同氏の「アナログ分野に集中する」という方針のもと、2003年に無線LAN事業を事業部ごと売却した。一方で2002年には光ディスクおよびFPD向けアナログ製品のElantec Semiconductor、2004年にはアナログミクスドシグナル製品のXicorと高速トランシーバ製品のBitBlitzを買収するなど、アナログ製品の拡充を図った。
なお、米Freescale Semiconductorの現・会長兼CEOのMichel Mayer氏は今月8日(米国時間)に辞意を表明していた。